手軽で安全なために多くの愛犬家ら人気を集めている無添加ドッグードですが、目的や水分含有量、栄養素などによってタイプ分けすることができます。
スーパーやドラッグストア、ホームセンターには多くの製品が並び、どれを選べばいいのか迷うほどですよね。
だからこそ無添加ドッグフードにはどのような種類があり、それぞれどんな特徴を持っているのかを知っておくことが重要です。
ワンちゃんをいつまでも健康で長生きさせるためにも、フードに関する知識をしっかりと整理しておきましょう。
目的別に3種類に分類
ペットフード公正取引協議会が定めた規約では、ドッグフードを目的別に総合栄養食、間食、その他の目的食の3つに分類しています。
総合栄養食はそのドッグフードと水を与えるだけで、犬が健康を維持することができるいわば主食となるもので、たんぱく質、脂肪、ミネラル、ビタミンがバランスよく配合されています。
ジャーキーやビスケット、クッキー、ガムなどおやつやごほうびとして与えることを想定して作られたのが間食。
ただ高カロリーのものが多いので、与え過ぎると肥満の原因になったり栄養が偏ったりする可能性があるので注意して与えるようにしましょう。
1日の食事量の20パーセントに抑えるのが目安として望ましいとされています。
その他の目的食は特定の栄養素を補給するためのフードで、総合栄養食を補うものです。
いわばおかずの役割を果たしますが、一般職の他に特定の疾患の食事療法用に成分が調整された特別療法食や特定のエネルギー補給用に作られたカロリー補完食などの種類があるので、愛犬の健康状態をきちんと把握して選んでください。
ドライタイプは歯石除去にも効果を発揮
含まれている水分量によっても、無添加ドッグフードは分類することができます。
ドライタイプ・ソフトドライタイプ・セミモイストタイプ・モイストタイプの4つです。
このうち一番流通しているのは、コリコリとした食感のドライタイプで水分量は10パーセント以下と非常に低く保存しやすいという特徴を持っていいます。
また固いので顎の骨の強化に役立つといわれていて、歯石を除去する効果も期待できるのでこのタイプを薦める獣医さんも多いようです。
まだ顎が充分に発達していない子犬や歯の弱ったシニア犬の場合は、水を加えて柔らかくするなどの配慮をしてあげてください。
ソフトドライタイプは水分量が25から35パーセントで、半生ドックフードとも呼ばれていて形状はドライタイプと同様に粒状です。
一般的に犬は水分を多く含んだものを好んで食べるといわれていますが、これは水分量が多い方が風味を強く感じられるため。
犬は人間よりもはるかに嗅覚に優れているので、ドライタイプよりもセミドライタイプを好むようです。
水分量が多いので栄養やエネルギー補給に注意
柔らかい食感のドッグフードが、セミモイストタイプとモイストタイプで、それぞれ25から35パーセント、75パーセントの水分量です。
犬が大好きなおやつのジャーキーはセミモイストタイプの代表で、主食と上手に組み合わせて与えるようにしましょう。
おやつとはいえ合成添加物のふくまれない無添加フードかどうか、きちんと確認することをお忘れなく。
モイストタイプは水分量が多いため、缶詰やプラスチックの容器に詰められています。
このタイプを最も好む犬が多いのですが、水分量が多いため必要な栄養やエネルギーを十分に摂れないことがあります。
やはりドライタイプと組み合わせたりこのタイプだけならば、食事の量を増やすなどの注意が必要です。
また、柔らかいので食べかすが残りやすく歯石の原因にもなるので、歯磨きの回数を増やしたりおやつにガムを与えたりするといいでしょう。
まとめ
最後に栄養バランスについて少し説明させていただきたいと思います。
長い人間との暮らしの中で雑食化したとはいえ、たんぱく質は人間の4倍も必要です
人間とは栄養バランスが異なるのは当然で、15品目以上の食材が配合されているのが、バランスの良いドッグフードとされています。
そして子犬、成犬、シニア犬というライフステージに合わせた食事を与えることも忘れてはまりません。
愛犬の健康を守る安全な無添加ドッグフードのタイプを十分に理解して、必要な栄養バランスを常に意識しておいてくださいね。