肉食系の雑食動物といわれる犬ですが、肉だけを摂っていればいいというわけではもちろんありません。
犬も人間と同じように様々な栄養素を必要としますが、基本的には食事から摂取しています。
良質の無添加ドッグフードとは犬にとって必要な栄養素がバランスよく配合され、有害な影響を与える可能性のある合成添加物が一切含まれていない製品です。
では犬にはどのような栄養素がどれくらいの分量必要なのかを整理してました。
たんぱく質も種類は色々
ほ乳類には生命を維持するために欠かせないたんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル、炭水化物、水という6大栄養素が必用で、水の代わりに食物繊維を加えることもあります。
このうち犬にとって非常に重要なのがたんぱく質で、生命を維持していくうえで犬は人間の4倍のたんぱく質が必用で、アミノ酸という物質に分解して吸収され、血液や筋肉などの原材料となる栄養素です。
たんぱく質は動物性と植物性に分かれますが、肉食系の雑食の犬にとっては、動物性たんぱく質のほうが効率よく吸収できます。
動物性たんぱく質というとなんだかピンときませんが非常に大まかにいうと肉のことです。
無添加ドッグフードにも様々な動物の肉が使用されていますが、代表的なのが牛、豚、鶏、シカ、ラム、ヒツジ、馬などです。
犬は人間よりも味覚が鈍いといわれますがちゃんと好みを持っているので、愛犬が喜び良質な動物性たんぱく質がたっぷりのフードを選んでげてください。
炭水化物の与え過ぎには注意
脂質は高カロリーで重要な役割をはたして、犬が1日に必要とするエネルギーの20から30パーセントを補うことができ、いわば犬が活動するうえでのエネルギー源ということができます。
ビタミンはたぱく質や脂質、炭水化物がうまく機能する調整役を果たしていますが、体内で合成できないものがあるので食物から摂取する必要があります。
一方ミネラルもビタミンと同様にたぱく質や脂質、炭水化物の機能を調整するのが主な役割で、やはり体内では合成できません。
炭水化物は穀物に多く含まれ糖質と繊維質が成分ですが、糖質は体内で脂質へと変化してエネルギー源にはなります。
ただし肥満の原因となったり、アレルギー物質となることがあるうえ、穀物には食物繊維が多く犬の胃腸に大きな負担をかけるので、摂り過ぎには注するようにしてください。
6大栄養素のしめくくりは水ですが、老廃物や毒素は水によって尿として体外に排出されますからやはり欠かすことができません。
消化や各種の代謝を行うためにも水は重要で、水が不足することは生命の危機に直結しています。
栄養素の品質にも注意が必要
このように犬にとって6大栄養素はものすごく重要で不可欠なものですが、その質についても注意が必要なことをご存知でしょうか。
無添加ドッグフードの場合まず問題がありませんが、低価格のフードには粗悪な食材が使用されていることがあり、その代表といえるのが副産物です。
食材の部位を示す言葉ですが人間ならばまず口にしない、鶏のトサカ、内臓、血液などをさしています。
もちろんこれらの部位が即危険とはいえませんが、家族の一員である大事なワンちゃんに食べさせてもいいと思う飼い主の方がどれくらいいるでしょうか。
そのようなフードは、原材料費を抑えようとしている可能性が大で、つまり犬の食の安全よりも、益率を優先していると考えていいでしょう。
やはり愛犬に与えるならば、安全で良質の食材をバランスよく配合した無添加ドッグフードですよね。
まとめ
いまやドッグフードは星の数ほど種類があるといっても過言ではありません。
ですから選ぶときには十分な情報収集をして、少なくとも成分表示は確認する必要があるでしょう。
欧米に比べると日本はドッグフードに関する規制が緩い国ですから、かわいいワンちゃんの健康を守るためには、飼い主の方がしっかりとした選別眼をもつ必要があります。
昔の犬の平均寿命は6歳ほどで現在の半分ぐらいでした。
さまざまな要素があるのでしょうかが、やはりバランスのとれた安全な食事を摂れるようになったことも、犬の寿命が延びたことに大きく寄与しているはずです。
品質重視の無添加ドッグフードの人気が高まっていることもうなずけます。