犬は人間に比べて寿命が短い分、成長の速度もものすごい速さです。
犬種にもよりますが生後1カ月で成犬の約1/10、2カ月で1/5の体重になるので、成犬の2倍のたんぱく質が必用といわれています。
丈夫な体を作るためにはビタミンやミネラルも欠かすことはできません。
幼犬用のドッグフードには総合栄養食が最適ですが、成長に合わせてパピー用、幼犬用、成長期用がありますが、個体差もあるので定期的に獣医さんの診断を受けて食事量を調整してあげてください。
幼犬用だからこそ無添加で安全なフードを
まず授乳期ですが、乳歯が生えてくる3週間くらいの期間ですが、本能的にお腹がパンパンになるまでお乳を飲み続けます。
母乳が理想的ですが母犬のお乳の出が悪かったり、うまく母親のお乳を吸えないワンちゃんの場合は市販のドッグ用粉ミルクをあたえましょう。
哺乳瓶での授乳を嫌がる場合には授乳専用のスポイトもペットショップなどに用意されているのでお勧めです。
生後3カ月位で乳歯が生えてきたらいよいよ離乳食への移行がスタートしますが、汗r図徐々にミルク以外の食事に慣らしてあげるようにしてあげてください。
水や犬用のミルクでドライフードを溶いたおかゆ状のものを与えますが、徐々に水分を少なくして固形の食事へ移れるようにしますが、完全な離乳は生後6週間から7週間くらいが目安です。
最近は離乳食用のドッグフードも販売されていますから、忙しい場合にはそれを利用してみてください。
ただし子犬用のフードにも合成添加物が配合されたものがあるので、成分表示はしっかりと確認しないと危険ですから注意しましょう。
好き嫌いは5カ月くらまでに決定
固形の食事が食べられるようになっても、いきなり成犬と同じというわけにはやはり行きません。
生後4か月くらいまではまだ体が小さく一度にたくさんの量が食べられないので、1日4回くらいに分けて食事を与えるようにします。
成犬の場合は1日2回の食事が普通ですが、10カ月くらいまではまだ子犬なので3回を目途に食事を与えてください。
ところで、犬は生後2カ月から5カ月くらいで食べものに対する好き嫌いがはっきりするといわれています。
ですからいくら可愛くても安易に飼い主の食べ物やおやつ系のフードを与えることは絶対にしないでください。
栄養バランスが崩れた食事に慣れてしまうと、それを軌道修正して正しい食事に戻すのはものすごく大変です。
子供のうちモリモリ食べて元気に成長
幼犬の食事は最終的には成犬と同じ2回にするべきですが、その時期はいつ頃かという疑問が湧きますよね。
きちんと運動させていれば1歳までは太る心配はないといわれていますが、適量を確認したい時は便の状態を見てください。
食べ過ぎだと消化しきれないので軟便になり、食事の量が少なすぎると便がかたくなあります。
肥満を心配するよりはよく運動をさせてモリモリと食事を食べてもらい、元気はつらつとそだってもらった方が飼い主の方もうれしいですよね。
また犬の脳は生後12週間ほどで急激に成長するといわれていて、それまでに刷り込まれたことを忠実に守る性質があります。
つまりしつけもこの時期が重要で、フードを食べ残しても10分から20分で片付けてしまいましょう。
自分が好きな時に食事ができるという考えを持たせるのは良くないですし、食べかけのフードを長時間放置しておくこと傷むこともあるので健康面からも好ましくありません。
先ほど少し合成添加物のことに触れましたが、愛犬が健康に成長するためにはやはりドッグフードの質が重要です。
無添加なのはもちろんですが、人間が口にしても問題のない素材、つまりヒューマングレードのフードを与えるがやはり一番でしょう。
まとめ
母犬は本能的に幼犬を育てる方法を知っていますが、人間はそういうわけにはいきません。
幼いワンちゃんを健やかに育てるためにはそれなりの知識と手間が必用ですが、何よりも重要なのはやはり飼い主の方の愛情でしょう。
まだ脳が柔軟な12週間まではきるだけスキンシップの回数を増やして、愛情を注いであげれば、性格的にも素直で賢いワンちゃんに育つはずです。