愛犬に関して非常に多く聞くの悩みが口臭ついてですが、犬の80パーセント以上が口内になんらかのトラブルを抱えているといわれています。
そして口内炎や歯周病、歯肉炎に虫歯など犬の口臭の原因の約90パーセントを占めているのが口内の病気なのです。
愛犬の口臭が気になるのというのは悲しいですよね。
しかも口臭は消化器をはじめワンちゃんの身体の異常をしめすサインでもあるので、きちんとした予防が必要です。
小まめに歯磨きを
犬は肉食系の雑食なので人間とは歯の形状が全く異なっていて前歯も奥歯も尖っているため、平たい奥歯を持つ人間と違い食物を口の中でかみ潰すことができません。
肉を食いちぎり骨を砕く丈夫さがありますが柔らかいものを食べると、滓が歯に残りやすいという欠点を持っています。
これを餌にして細菌が繁殖し口腔内の環境が悪化するのが口臭の原因の1つで、歯肉炎や虫歯になりやすく放置しておくと、歯が抜けてしまう歯周病になることもあるのです。
ドライフードは水分が少なく硬くてコリコリしているため、比較的に食べかすが歯にたまりにくいといわれています。
とはいえ犬が本来食べていた肉や骨とは違うので、小まめに歯磨きをして食べかすを取り除いてあげましょう。
食べかすは歯石の元なので放置しておくと虫歯や歯肉炎、歯槽膿漏などの病気を発症するリスクが高くなりますが、歯が弱ると消化器にかかる負荷も増えて他の病気の原因にもなります。
とはいっても歯磨きはそもそも人間の習慣ですから、嫌いだったり苦手なワンちゃんも多いですよね。
そんな場合は磨くことはせずに、まず歯ブラシに慣れさせて歯磨きを嫌がらないようにすることから始めてください。
腸内環境を整えて口臭を予防
口臭の原因としてもう1つ考えられるのが腸内環境の悪化で、腸内の悪玉菌が増殖しているために悪臭が発生ます。
犬の栄養素として最も大切なのはたんぱく質で次が脂肪ですが、質の悪い肉を原材料にしたドッグフードを与え続けると悪玉菌の増殖が盛んになり、腸内のたんぱく質をもとにしてアンモニアなどの有毒物質を作り出します。
これらの有毒物質は腸内環境を悪化させるだけではなく、大腸粘膜から血管に吸収されて体内を駆け巡り、その臭いが呼気に混じるために口臭がするわけです。
ですから腸内環境を整えるためにも愛犬に与える食事のバランスと品質は非常に重要な意味を持っています。
食物繊維が多くて胃腸に負担をかける穀物類が少なく、合成添加物の油脂も使用されていない良質の無添加ドッグフードを愛犬には与えてあげましょう。
乳酸期で腸内環境はバッチリ
ちょっと意外なのが、犬の腸内環境を整えるのに乳酸菌がいいということです。
犬は食べ物を噛まないで丸呑みしがちですが、食物繊維の多い穀物などの炭水化物をそのような食べては胃腸に負担をかけ、消化不良を起こしがちなことは容易に想像できますよね。
慢性的な消化不良は腸内の悪玉菌の増殖につながりますが、乳酸菌は善玉菌を増やし悪玉菌を抑える効果があるといわれています。
幼犬やシニア犬は成犬とは違って胃腸の消化吸収力が充分ではないので、乳酸菌を含んだヨーグルトなどを与えることをお勧めしますが、肥満しやすいので無糖の製品を選んでくださいね。
また高齢の犬の場合は病気でなくても腸の消化能力が低下しますから、普段カリカリフードを与えているのならふやかしてあげるといいでしょう。
ドッグフードで腸内環境を整えてあげた効果はまず便に現れます。
口臭のする犬の便は多くの場合、ひどい臭いがしますが腸内環境が整うと口臭がしなくなるだけでなく便も臭わなくなるから驚きです。
もちろん下痢もしにくくなり、程よい硬さの便が出るようになります。
まとめ
歯の健康に注意して腸内環境を整えてあげることが、愛犬の口臭防対策では一番重要だとご理解いただけたでしょうか。
その基本ともいえるのが毎日の食事であることはいうまでもありませんから、ドッグフードを選ぶのに慎重すぎるというはありません。
愛犬の犬種や成長、体長を考慮して良質のたんぱく質や脂肪が多く含まれていて、有害な食材が配合されていない無添加ドッグフードを与えてあげれば、口臭の心配はなくなります。
もう愛犬がペロペロと顔を舐めてきても大丈夫です。